GDP1
UNCTAD(国連貿易開発会議)の最近の調査によると、コロナの影響でGDPが著しく落ち込むと予想される世界のワースト15か国がこの表です。

ここからわかるのは、タイ経済はGDPの縮小比率だけでなく、金額ベースでの規模収縮でもワースト3に入っていることです。

特に金額ベースでみると、GDPで世界2位、そしてコロナが発生した当事国である中国の半分近い収縮となっていて、国の経済規模でみれば中国以上の大きな経済的影響を被っていることがわかります。

それに対し、なんだかんだいっても日本はマイナスの比率でワースト15位に入ってないし、世界3位の巨大なGDPを持つにもかかわらず、
金額ベースでの落ち込みは307億ドルと中国の3分の1、タイの3分の2以下であり、前回コロナ制圧を自画自賛するタイ政府は韓国と同じ?」で書いたように、ディープ・ナレッジ・グループDeep Knowledge Group)の評価では、コロナをコントロールできている国、世界のトップ5に入るだけのことはあります。

このことから、コロナに対するタイ政府の徹底した非常事態宣言下のロックダウン等が、タイ経済にどれだけ激しい影響を与えたかもわかると思います。

今更ですが、お酒の販売の禁止、夜の外出禁止、デパートやレストラン等の人が集まる場所の閉鎖、そして、いつまでたっても解除されない非常事態宣言等で、国民の消費支出や工場生産が極端に減ってしまいました。ひょっとすると、ちょっと厳格にやり過ぎたのかもしれません。

また、前回、今のタイ政府はコロナ感染を防いだことを自画自賛するものの、その後の経済のレジリエンス、つまり、感染を抑えて国民の安全と健康を維持しながら経済も回復させる国家の舵取りという点では、コロナをうまくコントロールできてないとみられていると書きました。

だから、ディープ・ナレッジ・グループ評価によれば、世界100か国の中で、タイは47位と平均的な国家になってしまっているわけです。

さらに、つい2日前、BOT(タイ中央銀行)が、タイのGDPはこれまでで最悪の8.1%のマイナス成長になりそうだとの報告を出したところですが、このUNCTADの予想では、もっと悪くてマイナス9%です。

コロナ制圧7
一方、先月のIMFの予測がマイナス6.7%でしたが、時間が経過するにつれてますます悲観的になりつつあるのがわかります。

前回、タイがフィリピンやベトナム、インドネシアといったアセアンの他の国々にGDPで追い抜かれてしまうのではないかと、タイの知識層は危惧していると書きましたが、タイGDPの大幅収縮、言い換えれば経済成長の後戻りで世界のワースト3に入っているこの表を見ると、本当にそうなるのかもという気もしてきます。

次回に続く

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