さて、そこでForbesで紹介されているもう1つのランキングを見てみる。これは香港の投資会社が組成するコンソーシアム、ディープ・ナレッジ・グループ(Deep Knowledge Group)による「コロナに対してもっとも安全な100か国(The 100 Safest Countries In The World for COVID-19)」のレポートである。
ここで日本の評価がガラッと変わる。驚くことに、感染者を多く出しているドイツやシンガポールが上位につけ、日本も5位にランクされているのである。
それに対し、中国やニュージーランド、韓国はコロナの感染制圧に早々と成功した優等生と見られているし、それを自慢にしてもいるが、トップ5には入っていない。国家としての安全性の確保はドイツのメルケル首相や安倍首相の采配に軍配が上がるということなのかも知れない。

ここで日本の評価がガラッと変わる。驚くことに、感染者を多く出しているドイツやシンガポールが上位につけ、日本も5位にランクされているのである。
それに対し、中国やニュージーランド、韓国はコロナの感染制圧に早々と成功した優等生と見られているし、それを自慢にしてもいるが、トップ5には入っていない。国家としての安全性の確保はドイツのメルケル首相や安倍首相の采配に軍配が上がるということなのかも知れない。

一方、タイはなんと世界100か国の中でほぼ中央の47位でしかない。つまり、コロナの感染拡大はうまく食い止めたものの、今もコロナの危険から逃げ切れていないということになる。これは一体どういうことなのだろうか。
ディープ・ナレッジ・グループの説明によると、世界でコロナの感染が広がっていった当初は、いち早くロックダウン等の対応を取った国が、安全な国として上位にランクされていた。
しかし、ある程度落ち着いてくると、国民の健康と安全をできるだけ損なわずに、経済の正常化にもうまく取り組んでいる国が安全な国として上位にランクされる。つまり、状況の変化とともに評価の基準も変わってくるということである。
例えば、スイスとドイツは感染者も多かったが、ロックダウン等の必要な対策を取っただけでなく、今は経済へのダメージを軽減しながらうまく舵取りしているという点で、世界の2トップなのである。
これには筆者も全く同感で、いつまでもコロナ感染を阻止できたと誇っていても、そのせいで国の経済力が沈んでいくのではあまりに代償が大きい。まさに韓国がそうだと思うが、政府の経済的な無策がやがて国民に重い荷物を背負わせてしまうことになるのである。
次回に続く
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