善意のクーポン1
前回、タイ全体で広がっている「トゥーパンスク・幸せのキャビネット」のことについて書きました。これはもともと欧米で始まった運動で、それがタイでも受け入れられて全国的に広がったのですが、中のものを心無い連中に盗まれてしまうという問題もありました。

善意のクーポン券6
もっとも、そんなリスクがあることは、みんな最初から承知していたことなので、これが原因でやらなくなったということでは全然ないのですが、チュラロンゴン大学の学生たちが別なやり方を考え出したところ、これがタイ国内で広がりつつあります。(注:マヒドル大学の学生が始めたという記事もあります)

善意のクーポン券2
最初は、彼らが少額の資金を出し合って手作りのクーポン券を作り、それを路上の屋台や食堂の店先に貼らせてもらい、お金がなくて食べ物も買えない人がやってきたら、その店先でクーポンを引きちぎって渡せば食べ物と交換できるというものでしたが、これが広がっていったのです。

善意のクーポン券5
ところで、先の「幸せのキャビネット」は生活に困っている人が食べ物を得られるというメリットがあるだけです。

一方、実はこの「善意のクーポン券」には、ロックダウンで多くの人たちが収入がなくなり、屋台飯を買うことができなくなった結果、その屋台のオーナー達も生活に困ってしまうという共倒れのような状況になっていたのも助けるという2つのメリットがあるのです。

善意のクーポン券4
つまり、屋台のオーナーはこの写真のように、善意のクーポン券を購入してお金を寄付した人から前もって代金をもらえるので、
収入になるわけです。

これであれば、店主の前で食べ物に困った人が自分の分だけのクーポン券をちぎって渡すわけですから、
夜中に全部盗まれることもありません。

コロナの影響はこんなところにも!(その2)」で生活苦のために2人の子供を置いて自殺した母親のケースを紹介した時に、「政府の、我々は誰も見捨てない、はずの支援も、その申し込みがネットでやることになっているので、スマートフォンも持ってないような貧乏な人は申請も難しいらしく、こうやって洩れる人もいるのだろうと思います」と私も書きましたが、このチュラロンゴン大学の学生たちも、仕事がなくなってホームレスになった人や80歳を過ぎたような高齢者たちで、政府の支援の申請さえもできなくて漏れてしまった人を助けるために始めたということです。

今ではこれが全国に広がって、屋台の前を通る通行人などが立ち止まって、クーポン券を購入して寄付をしてくれるようになっているそうです。

にほんブログ村 海外生活ブログ バンコク情報へ

にほんブログ村