政府支援
ところで先日、我々は誰も見捨てない」の中で、タイ政府のスローガンである、"เราไม่ทิ้งกัน (ラオマイティンガン)"のことを紹介しました。

実はこれ、訳す時に主語が政府なのか、それともタイ人全体なのか迷ったので、とりあえず”我々”ということで、曖昧なままにしておいたものです。


その後、英字紙のThe Nationが「You will never be left behind.」と訳していたので、あなたは絶対に置き去りにされたりしない、というところは同じですが、これもやはり、誰が助けるのか主語がはっきりしませんでした。

しかし、先日、別の新聞で、"คนไทยไม่ทิ้งกัน コンタイマイティンガン)"、つまり、「我々タイ人は誰も見捨てたりしない」と書いていたので、主語は政府でなくタイ人であり、国民が一致団結して助け合おうというスローガンだとやっとわかりました。

それにしても、日本の場合、30万円だとか10万円だとか金額だけが先行し、それに対し野党がことあるごとに反対したりでさっぱり決まりませんが、その本来の目的をはっきりさせるためにも、まず最初にこういうスローガンがあるともう少し前に進むかもしれません。

食糧難はチャンス
さて、話を戻すと、政府は今、農業などの第一次産業に対しては6カ月間、計30,000バーツを援助することも検討しているそうです。

その理由は、1,328万世帯が農林水産業に従事するタイにとって、これらは国の基礎産業であり、コロナで苦しいこのときに支援しておいて、これからやってくる世界的な食糧危機で、農産品を輸出してタイ経済を回復させようというものです。

実は既に国連機関の
FAO(Food and Agriculture Organization)、WHO(World Health Organization)、そしてWTO(World Trade Organization)などが、これから3ヵ月は世界的な食糧危機がやってくる。しかも、自給自足ができていない国ほど厳しい食糧難に陥ると警告を出しているそうです。

それに対し、タイは世界12位の食糧輸出国であり、アジアでは中国に次いで2位と食糧危機は大きなビジネスチャンスとなるわけです。

農家の支援
しかも、コロナのダメージが大きい中国やアメリカなどの他の食料輸出国に比べて、タイの農林水産業はそれほど影響を受けていない(その代わり、観光立国でもあるタイは観光業界がボロボロ)ことから、食糧輸出で観光業界や製造業のダメージを和らげ、これからの経済回復の突破口にしようと、タイ政府は考えているわけです。

それもあって、タイ政府は"ラオマイティンガン
"の政策で、今は困っている農業や水産業に従事する人を6カ月間サポートし、やがて来るビジネスチャンスに備えようとしているとのことで、これを読んで私などは、なるほどと感心しました。

米価高騰

そして実は今、米の値段が高騰を始めていて、既に昨年比で2割以上値上りし、この10年間で最高値になったということです。さらに、これから食糧危機が深刻になるにつれて、もっと値上りすると予想されています。

ところで、
タイ語でチャウナーと呼ばれるイサーン(東北地方)などの農民は、これまでヤークジョン(貧乏人)とも呼ばれて、所得格差の大きいタイにあって、いつも社会の底辺で低所得に泣かされてきたわけです。

しかし、今年はコロナによる世界的食糧不足のおかげで、農産品や養殖のエビなどの1次産品が軒並み値上りし、今はまだ苦しいかもしれませんが、もう少しするとその輸出で久々に潤うことになりそうです。

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