タイランド太平記

タイの政治、経済、文化、生活等、自分が興味を持ったことを、自分なりに解釈して書いています。

欧米での海外不動産開発の仕事に20年以上携わってきましたが、アーリーリタイアして、タイに住み始めてもう10年目。
タイに興味がある、タイが好き、将来タイに住みたいという人のために、ジャンルを問わず、不動産のこと以外で思ったままのことをこのブログで書いてみることにしました。
光があれば影があるように、タイにだって悪いところはたくさんあります。
その結果、やはり日本の方がいい、他の外国の方がよさそうだ、と思う人もいて当然であり、人それぞれですが、その判断の参考になればと思います。

2020年07月

今回のウィクリートはアジア通貨危機を超えた?

コロナ危機1
ウィクリート・ムアンタイ(タイの危機)はまだまだ続く」に続いて、これも経済危機に関する話題ですが、バンコクでは大手のビューティクリニックが破綻したり、道路わきの屋台までが営業を止めたりと相変わらず状況は悪化しています。

私の住むオンヌットのコンドのすぐ隣、スクムビット79をちょっと入ったところに、いくつものイサーン料理やピザの屋台が中央広場のテーブル席を取り巻くフードコート形式のビアガーデンがあり、地元に住む人たちの隠れ家的なところなので、以前は私もよく通っていたのですが、
ここも閉鎖されたままです。

オンヌットはここ数年、日本人や欧米人の住人が急増していて、このビアガーデンも客の半分近くが地元住人の外国人客で混み合っていたのに、今も閉まったままなのですから、やはり、状況はよくないのだろうと思います。

このあたりに住む欧米人の多くが現地採用の英語教師というのもあると思うのですが、彼らは月収6~7万バーツ程度で15,000~18,000バーツの1ベッドルームを借りて住むのが一般的です。

私のコンドでも1ベッドルームに住む一人住まいの欧米人が多いのですが、以前書いたように、かつて私が通っていたバンコク最大規模のタイ語学校が閉校してしまったのと同じく、英語学校も狭い教室に多くの生徒が集まって大きな声で話すわけですから、今の時期は生徒の数が減って経営環境は決して良くないと思います。

そんなわけで、この辺も失業や減収となった外国人の消費支出が減ってしまった結果、ビアガーデンの経営者も再開を見送っているのかもしれません。

コロナ危機3
さて、今回のコロナ経済危機では、特に製造業部門でアジア通貨危機以上のダメージを受けているとのことで、今年上半期の半年で4,458もの工場が稼働を止めたり閉鎖された結果、340万人が失業したそうです。

さらに、今後失業者はもっと増加し800万人以上にも上るという予測も出ていて、今年だけでなく、来年も経済回復の見通しは立っておらず、まさに泥沼状態です。

人口が6,900万人といわれるタイは農民が多く、これに老人と子供を除いた就業者数はせいぜい3,500~4,000万人ぐらいではないかと思うのですが、そこで800万人もの失業者が出た場合、これはもうとんでもない失業率です。

コロナ危機2
そんな中、政府のBOI(Board of Investment)も、タイの企業就業者全体の78%をも占めるSME(Small and Medium Size Enterprise)、いわゆる中小企業の破綻や廃業を何とか食い止めようとしているのですが、そもそも彼らの仕事は、外国からの投資を呼び込んでタイの企業活動を推進することです。

しかし、一方で
政府は外国人投資家の入国を今も禁止しているのですから、これには無理があります。そんなわけで、これからもますます経済悪化と失業者の増加が続きそうで、本当にアジア通貨危機を超える大不況がやってきつつあるのかもしれません。

従って、全く出口の見えない今のような状況下では、無謀な投資や新規ビジネスのスタートは様子見として、次のチャンスを待った方がよさそうです。

なお、著書では詳しくその経緯を書いていますが、私も2018年10月、不動産市場の悪化を察知して、当時、投資として持っていた4物件の売却に入り、運よく昨年末までにすべて「出口」を終えることができました。

もちろん、その時点でコロナ不況が起こるなど想像もしていませんでしたが、運よく今はキャッシュポジションを高めているので、次の投資チャンスを狙っているところです。

しかし、こんな先の見えない状況下での投資は底値買いとはいえず、ただの無謀でリスクが高いだけの投機でしかないと考えるようになり、次の不動産投資は早くても来年まで見送ろうと思っています。

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またもや延長された非常事態宣言

経済復興1
タイのBOIは上の写真のような経済復興キャンペーンの展開を始めましたが、コロナを制圧できた国として世界から称賛されるだけでなく、経済の復興でも世界をリードする国になろう、というスローガンです。

経済復興2
またも政府の自画自賛かという印象を持ってしまいますが、一方で「ウィクリート・ムアンタイ(タイの危機)はまだまだ続く」で書いたように、中小企業の資金繰りがますます悪くなりつつあります。


そして昨日、タイ政府は非常事態宣言を8月末までさらに延長しました。つい数日前、学生たちによる反政府運動が起こったこともあり、こうなると、集会活動を禁止する非常事態宣言は政府にとって、切り札として是非持っておきたいところだと思います。

しかし、「政治的混乱でタイ経済はまたも悪循環に突入か?」で書いたように、非常事態宣言がある限り、人々の生活への不安と警戒心を触発し、それに伴う消費支出の低迷が続くことになるので、この分ではまだまだ経済回復は程遠い状況です。

最近、失業者は今後500万人にも達するとの予想も出ていて、周辺のASEAN各国に比べても、タイの経済的なダメージは大きいとのことです。

以下はタイ中央銀行の最近のコメントですが、タイ経済の状況は、これからもさらに悪くなっていくような印象を受けます。

The Thai economy is expected to fall further than many in the region this year, with worse to come in the second quarter before it gradually recovers, he said, forecasting the economy could return to pre-Covid-19 levels by the end of next year.
タイ経済は今年、周辺各国に比べても悪化すると予想され、コロナの感染が始まる前の水準に戻るには来年末までかかる。

“The central bank’s biggest concern is employment, because the Covid-19 pandemic has adversely affected the labour market in both the services and manufacturing sectors, where large numbers of workers were laid off,” he said. Even if the pandemic situation improves, many workers may not be able return to work, he warned.
中央銀行が現在もっとも懸念しているのは、コロナによりサービス業と製造業の両セクターで急増しつつある失業者である。しかも、たとえこれからコロナの問題が改善しても、多くの失業者が仕事に戻れない可能性もある。

Meanwhile, Somkiat Tangkitvanich, president of the Thailand Development Research Institute, predicted a rise in the number of poor along with a deterioration of the government’s fiscal position in the next five or six years.
タイランド・デベロップメント・リサーチによれば、政府の財政悪化により、今後5年から6年はタイの貧困層の数が増加すると予想している。

こんなことが中央銀行を始め経済の専門家によって指摘されていて、ちょっと先が読めなくなってきていますが、こういう時はやはり「Cash is King」であり、
下手に事業や投資には手を出さず、今はじっと状況を観察するべきなのかもしれません。

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政治的混乱でタイ経済はまたも悪循環に突入か?

経済動乱1
タイで生活する我々日本人にとってはうれしいことですが、7月に入ってからの2週間ほどでタイバーツの独歩高にブレーキがかかり、明らかに反転を始めました。

しかし、実際にはこれはあまりうれしいことではなく、その原因が、ソムキッド副首相とウタマ財務大臣を含む政府の主要な役割を担う計5人が辞任するという噂で始まったもので、国際為替市場がこれからの政治的な混乱を予期してバーツ売りに入ったからです。

経済動乱3
もともと、ソムキッド副首相とウタマ財務大臣はその経済手腕が買われていました。以前、タイの新聞では、ソムキッド副首相は今の政府の厳格な外国人入国規制に対しても、タイ経済復興のためにもそろそろ緩めて開国するべきという姿勢で、トラベルバブルにも賛成してい
たのを覚えています。また、日本を含む自由貿易協定のTTTPへの参加にも積極的でした。

一方、ウタマ財務大臣は「ラウマイティンガン・我々は誰も見捨てない」の政策執行で陣頭指揮をとったことから、タイ国民にもよく知られています。

この人たちが派閥争いで辞任に追いやられたわけですから、次の後任者次第では、「コロナ制圧を自画自賛するタイ政府は韓国と同じ?」で4回にわたって書いたような、それこそコロナ制圧だけやってそれを自画自賛するしか能がない、もっとひどい政府になってしまうかもしれません。

経済動乱2
偶然ですが、今日のThe Nationで私と同じことを書いているコラム記事が載っていました。このままではいつまでたってもタイ経済は回復できないというもので、全く同感です。

Thailand should overcome concern of a second wave of Covid-19 and instead relax restrictions on foreign investors and tourists in order to shore up its falling economy,
say a prominent investor and leading economist.
タイ政府はコロナ感染の2次波への恐怖を克服するべきだ。そして、外国人投資家や観光客に対する入国規制を緩和し悪化が続くタイ経済を回復させるべきだ(著名な投資家やエコノミストの談)

The government has maintained the state of emergency, arguing that it is needed to deal with a possible second-wave contagion. However, critics say the strict measures are hurting small businesses and low-income groups, while pro-democracy groups accuse the government of using the emergency to suppress political opposition.
政府は非常事態宣言をいまだに解除しておらず、表向きの理由はコロナの2次感染波に備えるといっているが、実際には反政府支持層の活動を抑え込むのが目的である。しかし、この非常事態宣言こそが国民の消費の減少を引き起こし、中小企業や低所得層を苦境に立たせているのである。

まさに、これまでこのブログで書いてきたことと同じですが、来月、プラユット首相は内閣再編成をするようなことをいっています。

多分、事態は好転どころか悪化し、またしても政治と経済の間で悪循環が始まりそうです。となれば、経済回復もさらに遅れることになるし、同様に、不動産市場も回復から程遠くなります。

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ウィクリート・ムアンタイ(タイの危機)はまだまだ続く

経済危機1
先日、私がタイに来てから3年以上にわたり、ほとんど毎日通って勉強していたタイ語学校が破綻しました。

UTLといって、生徒数300人以上を誇る、バンコクでも最大級のタイ語学校で、規模が大きいだけに、上級クラスでは毎日の新聞を読んでいくコースや、タイの社会問題を勉強するコースなど、そのカリキュラムは普通の語学学校の域を超えた充実度でした。

ここでタイ語を学んだ日本人も多いと思いますが、私の場合、新聞のクラスは毎日題材が変わることから、20日間、60時間のコースを十回以上も取って勉強したものです。その結果、今はタイ語の新聞も何とか読めるようになったし、特に不動産記事については、ほぼ抵抗なく読めるようになれました。

また、もう1つのブログ「バンコク コンドミニアム物語」でも、このタイ語のおかげでターンセータギットやグルンテープ・トゥーラギットといったタイの経済紙からの情報をよく取り上げています。

ちなみに、最初の著書である「バンコク不動産投資(基礎編)」でも「タイ語って簡単?」という章で、この学校のことやタイ語について書きましたが、それだけに、この学校の破綻には感慨深いものがあります。

経済危機2
さて、先日、プラユット首相が経済回復、特にSME(中小企業)の支援に注力するべく、経済閣僚だけでなく各界のビジネスリーダー等を含めて対策を協議したと書きましたが、現地で見ていると、UTLのような教師を含め従業員が30名ほどの中小ビジネスにとっては、コロナ不況から抜け出す光もまだ見えてないところが多いようです。

タイ人には企業で働くよりも自分で事業をやりたがる傾向があり、どうしても中小が多くなります。これが今、多くの生活困窮者を出す一因にもなっているのですが、例えば、女性の間で人気ナンバー1がヘアサロンの開業です。

この業界はロックダウン解除で1か月以上前に営業再開が認められたにもかかわらず、私の知っているタイ人女性が勤める従業員5人ほどのサロンなどではほとんど客足が戻ってきておらず、とうとう今月いっぱいで店を閉めることになったそうです。

「ラーンタットポム(髪を切る店)」と呼ばれる散髪屋は、美容室と違い男性、女性の需要がコンスタントにあるのでそうでもないようですが、タイのヘアサロンは欧米のようなユニセックスではなく、女性専門です。しかもタイ語で「ラーンサームスアイ(美しさを増す店)」と呼ばれるように、ファッションとしてヘアスタイルを気にする女性が主たる客層であり、ビューティクリニックを含めこういう美容業界全体で、不景気によって顧客の収入が減った結果、客足が遠のいているそうです。

それなりの規模で体力のある企業に勤めるサラリーマンが多い日本社会と違い、個人経営の事業が多いタイでは、こういうところにも経済基盤のもろさがすぐに出てしまいます。

ところで、このコラムのキャプションで使っているタイ語の「ウィクリート」とは、「危機、クライシス」の意味ですが、最近はよく新聞等で見かける言葉なので、覚えておいた方がいいです。

そして今、まさに中小規模のビジネスの多くがこの
ウィクリートのさなかにいるわけです。

私も先ごろまでは、年末には外国人観光客や投資家もタイに戻り始め、来年には不動産市場もやっと底を打ちそうだというのが個人的なガッツフィーリングでした。しかし、タイ政府が今後も今の鎖国状態を続けるということになれば、外国人投資家が戻ってこない不動産業界もまた、暗くて長いトンネルから抜け出せなくなりそうです。

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鎖国か、開国か、今週タイ経済の明暗が決まる?

経済支援1
タイのGDP収縮は世界でワースト3(その2)」の中で、今月10日、プラユット首相は、いよいよタイ経済復興に向けて経済閣僚と協議する予定だと書きました。しかし、首相は急遽それを延期し、代わりに経済閣僚だけでなく、経済アドバイザーやビジネスリーダーを含めた協議を行いました。

ちなみに、今後は政治家だけでなく、民間からの意見をも聴きながら経済の政策運営をしていくことにしたそうで、これがこれからのニューノーマルになるそうです。

一方、8月から開始予定であったトラベルバブルは日本や韓国で第2次波が出てきていることから、延期される公算が大きくなってきました。

ただし、これについては、一部の報道では延期が既に決まったかのように書いているところもありますが、私がThe Nationの記事を読む限りは、交通大臣が今週中に決めるといっているということもあり、まだ決定ではないように思えます。

ところで、「やがてタイ経済の没落が始まる(その2)」で書いたように、タイの工業生産で日系企業は大きな比重を占めます。

そして今、このまま日本人ビジネスマンがタイに行けない状況が続くと、ビジネスに与える影響が非常に大きいことから、日本のビジネスマンの入国を認めるようにとの実質的な圧力がかかっていて、タイ政府としても対策を迫られているようにも見えます。


経済支援2
The move comes after Japanese business people advised the Board of Investment that they want to enter Thailand to run their existing businesses here.
(BOIに対し、タイでの事業を推進するために日本人ビジネスマンを入国させてほしいという
日系企業からの要請に対し、交通省の大臣は今週中に結論を出すと表明)

実際、外国人の入国禁止を続けることによるタイ経済への悪影響は計り知れないものがあり、現地の日系企業への影響だけでなく、観光関連業界や航空業界も赤字にあえいでいるわけですから、経済回復を模索する一方でトラベルバブルは延期、というのは矛盾してもいます。

結局のところ、タイ政府にとってみれば、国民の健康と安全を最優先し、このまま外国人を締め出して鎖国状態を続けるのか、それとも開国してドイツや日本のようにリスクを取ってでも経済回復を支援するのかという分かれ道に来ているのであり、今回、政府がどういう結論を出すかで、今年後半のタイ経済、そして株や不動産市場の行方も見えてくると思います。

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平和な日常が戻ったバンコクの休日

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昨日の土曜の夜は、気心の知れた仲間たちとラーマ3にある有名なガイヤーンの店で、炭火焼きのタイ式焼き鳥を堪能しながら、楽しく飲んでいました。

そして日曜の今日は、午前中に小難しいタイ経済のことで「タイのGDP収縮は世界でワースト3(その2)
」のブログをアップした後は、特に用事もないことから、午後から書斎でちびちびと焼酎のマナオ(タイのライム)割を飲みながらこのブログを書いています。

特にこれといった内容はありませんが、明日の月曜の朝にアップするつもりです。

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ところで、この書斎は4畳ほどの小さい部屋ですが、角部屋でコーナーウインドウからの小高い丘の上に住んでいるような見晴らしが気に入っていて、私にとっては自宅で一番居心地がいい場所でもあります。そして、このブログや「バンコク コンドミニアム物語」はほとんどここで書いているわけです。

私の日常はといえば、毎朝、空が白み始めた6時ごろに起きだし、入れたてのコーヒーを飲みながらこの部屋でタイのいろんな最新情報を読み集めて、気の向くままにブログや日本への投稿を書くのが日課になっています。

そして、その時にいつもかけ流している音楽があります。

Music1
最近よく聴くのが、アメリカン・アカペラです。20代の頃、アメリカ南部のニューオーリンズ近くで留学していたこともあり、バーボンストリートなどにもよく行ってたし、黒人系のアメリカ音楽には馴染みがあって、こういうアカペラはタイのような暖かい国に合うと思うのです。

それと8年もロンドンに駐在していたこと、そして偶然ですが、ビートルズのスタジオがあったアビーロードに住んでいたこともあって、ブリティッシュ音楽も大好きです。

Music4
従って、このブログを書いているときは、アメリカのアカペラグループ、ペンタトニクスやホームフリー、そしてイギリスのサム・スミスやエド・シーランを聴いていることが、最近は多いです。

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特に、クラシックも好きな私にとって、エド・シーランとイタリアの盲目のテノール、アンドレア・ボチェッリが共演した「パーフェクト」など、何度聞いても飽きることがありません。
https://music.youtube.com/watch?v=eiDiKwbGfIY&list=RDAMVMeiDiKwbGfIY

運よく、私は若いころから海外が長く、日本でも外資系で毎日英語を使って仕事をしていたことから、50代初めにバンコクに来て習い始めたタイ語よりは、英語の方がだいぶんしっかりしています。そういった意味では、英語は私にとって、これまでに得た人生の宝物みたいなものです。

バンコクにいても、外国人が多く住むスクムビット通り沿いの映画館だけは、タイの映画であっても英語の字幕が付くし、英語の洋画も大体聞き取れるので、映画が安い毎週水曜日のムービーデイには、よく出かけていきます。ちょうど今夜で長い歴史に幕を閉じ、閉館となる映画館、スカラにも何回か行ったことがあります。

もっとも、たまには日本の映画も見るのですが、日本で大ヒットした「君の名は」はバンコクでも上映されたし、最近見た「ラストレター」なんかも、外国で見る日本映画にはまた格別の良さがあります。

とまあ、ほろ酔い気分でとりとめのないことを書きましたが、他人の目を気にすることなく、自分の気に入った他愛のないことをして自由に過ごせるのが、実は外国に住むことの日常の楽しさだとも思っています。

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タイのGDP収縮は世界でワースト3(その2)

GDP4
ところで、今週の10日、プラユット首相は経済回復策について経済閣僚たちと協議するようで、政府関係機関も、次第に経済回復に重点を置き始めてはいます。

しかし、経済紙ターンセータギットによれば、今月末に発表される4月~6月の第2四半期GDPは、まさにロックダウンのさなかにあったことから、二桁台の落込みになると予想しています。

その上、これまで行われてきた農家や失業者に対する給付金が7月末で終わることから、8月以降は個人消費が減少し、
7月~9月の第3四半期の経済はもっと悪化するということも指摘していて、当面、景気が上向く兆しがありません。

GDP3
さらに、UNCTADは、観光依存度の大きいタイのような国はワイプアウト(破綻)する可能性があると指摘しています。観光大国でもあるタイの場合、観光収入が世界でもトップクラス、アジアでは中国や日本を抑えてトップの座を維持してきた実績を持つだけに、その落込みがGDPに与える悪影響も大きいのです。

また、彼らによれば、海外旅行の場合、100万ドルの観光収入減は、関連産業への影響も含めると、実質的に200万から300万ドルの国内収入減につながるということです。

GDP6
一方、これに対し、タイ政府も今回の経済対策で旅行産業と個人消費の刺激策として220億バーツを注入する計画のようです。

しかし、そもそも論として、海外からの観光客を早急に受け入れられるようにしなければ、いくら資金援助をしてもあまり効果はないかもしれません。

UNCTAD estimates show that in the worst-affected countries, such as Thailand, Jamaica and Croatia, employment for unskilled workers could drop at double-digit rates even in the most moderate scenario. Meanwhile, in terms of wages for skilled workers, the steepest drops were seen in Thailand (12 per cent), Jamaica (11 per cent) and Croatia (9 per cent) in the most optimistic scenario.
「観光産業に依存するタイでは、
コロナの影響を最も大きく受けた結果、非熟練労働者の雇用が少なくとも二桁台で減少する。一方、熟練労働者の収入も、もっとも楽観的なシナリオでも12%も減ってしまうと予想される」

すなわち、UNCTADによれば、実はタイが今回のコロナの影響により、世界で最も労働者の収入が減ってしまった国だというわけです。

タイに住んでいても、我々日本人にはあまりピンとこないかもしれませんが、GDP収縮で世界ワースト3となってしまったタイです。周りのミドルからロワーミドルクラスのタイ人たちは、本当は収入減にあえいでいるのかもしれません。

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タイのGDP収縮は世界でワースト3(その1)

GDP1
UNCTAD(国連貿易開発会議)の最近の調査によると、コロナの影響でGDPが著しく落ち込むと予想される世界のワースト15か国がこの表です。

ここからわかるのは、タイ経済はGDPの縮小比率だけでなく、金額ベースでの規模収縮でもワースト3に入っていることです。

特に金額ベースでみると、GDPで世界2位、そしてコロナが発生した当事国である中国の半分近い収縮となっていて、国の経済規模でみれば中国以上の大きな経済的影響を被っていることがわかります。

それに対し、なんだかんだいっても日本はマイナスの比率でワースト15位に入ってないし、世界3位の巨大なGDPを持つにもかかわらず、
金額ベースでの落ち込みは307億ドルと中国の3分の1、タイの3分の2以下であり、前回コロナ制圧を自画自賛するタイ政府は韓国と同じ?」で書いたように、ディープ・ナレッジ・グループDeep Knowledge Group)の評価では、コロナをコントロールできている国、世界のトップ5に入るだけのことはあります。

このことから、コロナに対するタイ政府の徹底した非常事態宣言下のロックダウン等が、タイ経済にどれだけ激しい影響を与えたかもわかると思います。

今更ですが、お酒の販売の禁止、夜の外出禁止、デパートやレストラン等の人が集まる場所の閉鎖、そして、いつまでたっても解除されない非常事態宣言等で、国民の消費支出や工場生産が極端に減ってしまいました。ひょっとすると、ちょっと厳格にやり過ぎたのかもしれません。

また、前回、今のタイ政府はコロナ感染を防いだことを自画自賛するものの、その後の経済のレジリエンス、つまり、感染を抑えて国民の安全と健康を維持しながら経済も回復させる国家の舵取りという点では、コロナをうまくコントロールできてないとみられていると書きました。

だから、ディープ・ナレッジ・グループ評価によれば、世界100か国の中で、タイは47位と平均的な国家になってしまっているわけです。

さらに、つい2日前、BOT(タイ中央銀行)が、タイのGDPはこれまでで最悪の8.1%のマイナス成長になりそうだとの報告を出したところですが、このUNCTADの予想では、もっと悪くてマイナス9%です。

コロナ制圧7
一方、先月のIMFの予測がマイナス6.7%でしたが、時間が経過するにつれてますます悲観的になりつつあるのがわかります。

前回、タイがフィリピンやベトナム、インドネシアといったアセアンの他の国々にGDPで追い抜かれてしまうのではないかと、タイの知識層は危惧していると書きましたが、タイGDPの大幅収縮、言い換えれば経済成長の後戻りで世界のワースト3に入っているこの表を見ると、本当にそうなるのかもという気もしてきます。

次回に続く

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   プロフィール

藤澤愼二 ฟุจิซาวะ ชินจิ

近況は以下のAmazon著者紹介で
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